鉄道博物館では、同館で所蔵している貴重な映画作品の中から、鉄道設備・工事の様子を記録した作品の上映を行なう。
■名称:鉄道設備・工事記録映画会
■期日:2009(平成21)年5月14日(木)~6月29日(月)の休館日を除く毎日
※5月20日(水)、27日(水)、6月3日(水)、6月10日(水)、6月17日(水)、
6月24日(水)の上映はお休み
■会場:鉄道博物館ノースウィング鉄博ホール
■上映スケジュール・作品の概要
各日4回上映 12:00~、13:00~、14:00~、15:00~
◎プログラム1 各日とも12:00~、14:00~ ※2作品を続けて上映
○作品タイトル:鉄道土木工事 ※1925年/モノクロ作品
○上映時分:8分
○制作/撮影・録音:鉄道省/横濱シネマ商会
○内容
1925(大正14)年に行なわれた上越南線(現在の上越線の一部)における土木工事の様子を記録した映像。路線建設にあたり、立ちふさがる岩盤をダイナマイトなどを使用して線路用地を切り開く様子や、スチームシャベルや削岩機による岩石・土砂の掘削や運搬の姿が紹介されている。山岳路線を建設するために爆薬や当時の最新機材を駆使した土木工事の状況が記録されている。
○作品タイトル:軌道工事 ※1926年/モノクロ作品
○上映時分:5分
○制作/撮影・録音:鉄道省/横濱シネマ商会
○内容
1926(大正15)年に行なわれた、会津線(現会津鉄道の西若松―上三寄間)における軌道工事の様子を記録した映像。土木工事後の測量から、軌条(レール)の設置・接続、軌間の調整、まくら木の設置、砕石(バラスト)を散布し道床の搗き固め、より精密な作業が必要な分岐器(ポイント)の組み立てまで、軌道が完成するまでの作業工程を詳細に説明。
◎プログラム2 各日とも13:00~、15:00~
○作品タイトル:鉄道信号 ※1938年/モノクロ作品
○上映時分:30分
○制作/撮影・録音:鉄道省/東宝文化映画部
○内容
東京行上り急行列車の運転を通じて、信号装置・連動装置・閉そく装置の仕組みと実際の運用の様子を紹介した作品。京都駅でロケが行なわれており、二代目駅舎や構内の様子が映し出されている。また、当時の最新型電車・流電モハ52形や流線形のC55形、東海道本線の花形蒸気機関車C53形が登場する。