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小田急電鉄の2009年度設備投資計画

2009.05.01

 小田急電鉄は、2009年度の設備投資計画を発表した。2009年度も「輸送力の増強」「安全対策の強化」「サービスの向上」「環境対策の推進」を4本を柱とし、総額384億円の設備投資を実施する。

 主な概要は次のとおり。



■輸送力の増強

○複々線化事業の推進(東北沢―和泉多摩川間10.4km)

 現在工事中の東北沢―世田谷代田間(1.6km)では、今年度、シールドトンネルの構築が完了するほか、今後の駅部構築に向けたシールドトンネルの切り拡げ工事の準備や、開削工事に必要な土留め工事を行なう。



■安全対策の強化

○D-ATS-Pの導入

 列車運行の安全性を一層高めるために、連続的で細かい速度制御が可能で、安全性の高い新列車制御システム「D-ATS-P(Digital Automatic Train Stop Pattern)」の全線設置を目指し、今年度は多摩線で設置工事に着手。あわせて車輌搭載設備の設置を進める。



○踏切の視認性向上

 踏切の視認性向上を図るため、警報装置を踏切の上に設置する「オーバーハング型踏切警報装置」を新たに鶴間1号踏切に設置。



○EB装置の設置

 運転士の不測の事態に備えて、EB装置(運転士異常時列車停止装置)の設置を進める。



■サービスの向上

○車輌の製造とリニューアル

 ◎ロマンスカー・MSEの製造

  60000形ロマンスカー・MSE(6輌編成×1本)を製造。



 ◎4000形通勤車輌の製造

  5000形通勤車輌の代替として、通勤車輌4000形(10輌編成×4本)を製造。



 ◎通勤車輌のリニューアル

  8000形通勤車輌(6輌編成×1本、4輌編成×2本)をリニューアル。車いすスペース、

  車内LED表示器、自動放送装置を設置するとともに、車輌搭載機器の更新を行ない、

  省エネ化や走行音の低減を図る。



■環境対策の推進

○全密閉式の主電動機(モーター)の導入

 リニューアルを実施する8000形通勤車輌3本と、3000形通勤車輌1本に対して、走行音が低減される全密閉式の主電動機に交換。



○車輌搭載機器の低騒音化

 リニューアルを実施する8000形通勤車輌3本に対し、低騒音型のコンプレッサーに更新するとともに、車輪のフラット現象を防止する滑走防止制御装置を設置して列車の走行音の低減を図る。なお、滑走防止制御装置は2000形通勤車輌6本にも設置する。


詳しくはこちら(PDF形式)


小田急電鉄 ウェブサイト


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