ハンドル形電動車いすが国土交通省鉄道局の承認を経て、東海道・山陽新幹線のN700系に東京―博多間で2009(平成21)年6月1日(月)から乗車可能となる。
ハンドル形電動車いすの鉄道利用は、従来だと各鉄道会社により若干異なるが、利用者が事前に利用計画(利用の日・時間・区間)を利用したい鉄道会社に案内しておく必要があある。
今回の新幹線N700系での利用に際しては事前案内の必要はない。しかしながら、利用できるハンドル形電動車いすは限られていて、当面はN700系車輌規格適応であるスズキ(株)製品の商品名「タウンカート」のみとなる。また、健常な利用者での乗車はできない。
利用可能者は
①ハンドル形で基準を満たす電動車いす
②補装具費支給通知書
③障害者手帳
④介護保険利用契約書 等
が必要となる。
利用申請は交通バリアフリー協議会のウェブサイト(http://www.jtbfc.gr.jp/)から行なう。費用は1,000円。交付にかかる日数は約1,2週間。利用するにあたっては、丸い「鉄道利用ステッカー」を電動車いす操作ボックス上部に貼付し、「利用許可証」を鉄道会社に提示することとなる。
N700系新幹線でのハンドル形電動車いすは11号車での乗車になり、最大3台までが新幹線1編成で乗車できる。
また、今後の認定車輌は電動車いす安全普及協会で車体の確認を行なう。
▼(左)N700系で利用可能なスズキ(株)のタウンカート。
(右)利用する際に貼る「鉄道利用ステッカー」のサンプル。
■問合先
電動車いす安全普及協会
TEL:053-440-2311 スズキ株式会社内 担当:小池