日立製作所は中国の鉄道関連施設企業と共同で、重慶市軌道交通総公司より重慶軌道交通3号線の列車制御システムを受注した。
今回受注の列車制御システムは、地上装置5セットと車上装置19編成分で構成、地上装置と車上装置との通信には、無線LANなどで用いられているISM帯の無線を使用する。なお日本のメーカーが無線通信を使用した列車制御システムを海外で受注するのはこれが初めてのことである。
重慶軌道交通3号線は重慶市の中心街を南北に横断し、市北部の重慶江北国際空港と市南部の魚洞とを結ぶ全長約60kmの路線で、先に開業した2号線と同様の跨座式モノレールとなる。建設工事は三期に分けられ、現在第一期建設工事(二塘―竜頭寺間:21.16km)が目下進行中。
今回の列車制御システムは、第一期区間で使用されるもので、車輛は6連×19編成の計114輌が投入される予定。また運転開始は2010年末の予定となっている。