大阪市交通局では、谷町線に新型車輌30000系6連1本を導入する。運行開始は2009(平成21)年3月の予定。
▼30000系の外観。
P:大阪市交通局報道発表より(下写真とも)
30000系は、新20系をベースに最新の車輌技術を取り入れ、より快適で便利なこれからの地下鉄車輌として開発された。
先頭は丸みのある柔らかなデザインとなり、谷町線のラインカラーである紫色の帯を窓の下に配置。車体側面には、新たに縦方向にもラインカラーの帯を配し、そのデザインの中に何輌目かを表す号車番号を表示している。
客室内は、床面を下げてホームとの段差を小さくし、手すりや吊り手を増設してお年寄りや子供など背の低い方にも使いやすくするなど、より一層のバリアフリー化を推進している。また、一人あたりの座席幅を広くしたバケットシートの採用や、ドア上部に設置した液晶ディスプレイにより4カ国語の運行案内を行なうなど、より多くの乗客に快適で便利に利用できる車輌となっている。
またVVVFインバータ制御による電力回生ブレーキを備え、新しい台車の採用により乗り心地、走行安定性を向上させているほか、車輌連結部の通路幅を広げて緊急時の避難をしやすくしている。
今後、谷町線で運行している30系6連13本は、順次30000系に置き換えられることになる。
▼(左)30000系の車体側面。縦のラインカラー帯部分に号車を表示。
(右)客室内全景。天井を全体に高くするとともに、片持ち式腰掛を採用することで、
車内の開放感を広げている。
▼(左)腰掛はバケットシートを採用。
(右)液晶ディスプレイの車内案内表示器をドア上部に設置。日本語、英語、中国語、
韓国・朝鮮語での案内を行なう。