テラダプロジェクトよりDVD『今、映像で甦る 秋田の小坂鉄道』が発売されている。
江戸末期の頃より、銀や銅の産地として栄えてきた秋田県北部の内陸に位置する小坂町。小坂製錬(株)で生産された硫酸が、JR奥羽線大館まで小坂鉄道を利用して輸送されていた。
DL三重連や重連に牽引されて峠越えに挑むタンカートレイン。タブレットや腕木式信号機に代表される旧来の運転保安システム。北東北の美しい情景の中を、最後まで古き良き時代の姿を留めて走り続けた小坂鉄道は、全国の鉄道ファンから注目されてきた。時は厳冬期の2月、本作は同鉄道が休止されるのに先立って、列車運行の模様を中心に多種多様な映像記録をまとめた作品となっている。
小坂―大館間の各駅における閉塞器、信号テコの取扱、機関車キャブからの映像(後ろに繋がる重量タキ車が圧巻!!)、三重連や重連牽引での沿線各地での通過シーンや入換えなどダイナミックな構成で運行の様子を追っていく。
他にもキ100形式ラッセル車による排雪シーン、1990年前後の旅客扱い時代を春夏秋冬の季節ごとに紹介したありし日の回想シーン、小坂→大館までのノーカットによる機関車前方展望(積載上り列車)など、小坂鉄道の魅力を余すことなく凝縮した内容で構成されている。
■制作協力:小坂製錬(株)小坂鉄道
■制作・発売元:いずみ企画
■販売元:テラダプロジェクト(http://www.tera-pro.com)
■作品時間121分(本編57分のみBGM+ナレーション/現地音切換可)
■価格:3,990円(税込)