← →荷台部分にバースデーケーキをイメージした装飾が施された花100。トッピングには歴代の都営交通の車輌が並ぶ。車体はケーキの箱の包装紙をイメージしたリボンと薔薇の模様。 10月1日から運転が開始される都電荒川線の花電車の装飾が完成し、22日に報道陣に公開されました。ご存知の通り、都営交通100年を記念したこの花電車は、当初は6月の運転が予定され、3月上旬にはベースになる花100形も完成し、後は装飾を待つばかりとなっていましたが、その矢先に東日本大震災が発生し、運転が延期されていました。電飾は省エネを考慮したLEDによるもの。電飾の点滅や音響効果はない。 花100形は7500形7510号を花電車用の電動貨車(荷重3.4t)に改造したものですが、33年前の乙6000形のような無蓋車ではなく、運転室部分と屋根を残し、旧客室部分の側面鋼体・客室設備を撤去したものになっていることが特徴。屋根上のパンタグラフはシングルアーム化され、従来屋根上にあった補助電源のSIVは床面に設置されており、装飾用の電源にも対応しています。また、個室化された運転室は、7500形時代に比べ、デッドマン装置、電鈴ボタンの設置が行われたほか、背面には運転室用のスポットエアコンが設置されています。青山時代からのD-23に旧7500形の面影が残る。 都電では33年ぶりの花電車である花100形。今回の運転は10月1日を皮切りに計5日間の運転が予定されています。詳しくは東京都交通局ホームページをご覧ください。改造前の7510号。花100への改造は京王重機整備が担当した。 2009.4.4 P:高橋一嘉