← →FS51(1501)軸距:1500mm 車輪径:660mm軸箱支持:軸箱守(ウイングばね) 枕ばね:板ばね 戦後、西鉄北九州線の主力車となった600形電車用として製造された台車。当時、住友金属(1952年に新扶桑金属から改称)製の路面電車用台車は、まだブリル76Eを源流とするKS40Jが主流であったが、この台車は新設計となり、形式も路面電車用としては初の「FS」となった。台車枠は一体鋳鋼製で、主電動機は1基を外吊り。枕ばねには重ね板ばねを用いている。 北九州線用600形は1950(昭和25)~1953(昭和28)年にかけて全50輌が製造され、その内近畿車輌製の611~635、644~650がこのFS51を履いた。北九州線は2000年までに全廃されたものの、一部のFS51は長崎電気軌道に譲渡され、1500形、1800形の新造や1200形の更新用に活用されている。写真は長崎電気軌道1501号のもの。2009.10.16 公会堂前 P:高橋一嘉参考文献「住友金属の台車33」(『鉄道ピクトリアル』№494所収/1988年 電気車研究会)『復刻版 私鉄の車両9 西日本鉄道』飯島 巖 谷口良忠 荒川好夫(2002年 ネコ・パブリッシング)2009.10.30作成LINKこれまでに収録した長崎電気軌道関連の台車 D-16NA FS51 FS82 FS82Tこれまでに収録した西日本鉄道の台車KW-60A KW-61A KW-161B OK-10C OK-10D KL-11B KL-13 FS51これまでに収録した路面電車関連の台車