← → 日本三景のひとつ、天橋立。股の間から逆さに眺める「股のぞき」で有名な傘松公園に登るのが丹後海陸交通のケーブルカーである。最寄り駅は北近畿タンゴ鉄道天橋立駅。のりかえ案内にも書いてあるが、ケーブルの駅は天橋立の向こう側で、案内最上段の航路での連絡となる。洋上から見たケーブルのほぼ全線。路線はほぼ一直線であることが分かる。【拡大可】ケーブルの始発駅は日本に4つある「府中駅」のうちの一つである。少々看板が派手だが、木造駅舎と丸ポストの組み合わせはなかなかよい雰囲気。中央が切符売場で、右がケーブルのりば。左は平行するリフトのりばで、同じ乗車券でどちらでも選択できる。【拡大可】木造の上屋が美しい府中駅に停車中の1号車。手前に展示されているのは以前使用されていた運転台のようだ。【拡大可】正面の通風孔にはこんな文字が。車内から見た府中駅。上屋に社紋がついている。【拡大可】交換所付近(帰りに撮った写真で、対向の2号が登っている)。番号はどこに書いてあるのか分からなかったが、よく見ると正面中央の車体裾にあった。【拡大可】山上側の傘松駅に到着した車内から全線を見る。府中駅から約4分。【拡大可】傘松駅ののりば付近。時代を感じさせる土産物屋が閉まっているのが残念。【拡大可】駅前の猫の額のようなスペースに、ケーブルと連絡する同社のバス発着場がある。下から道路だと山の上を大迂回して伸びる形で、ここが終点。県道だが、ここからバスの終点の成相寺からまで一般車は通行不可である。【拡大可】小さなバスの車庫も併設されている。普段は下まで下りずにここで駐泊しているのだろうか。【拡大可】傘松駅の展望台からの眺め。天橋立を隔てて左が宮津湾、右が阿蘇海と呼ばれる内海。北近畿タンゴ鉄道天橋立駅は見えないが対岸に位置する。ちなみに宮津湾上に見える島のような影は、遠くニューカレドニアから来たニッケル鉱輸送船で、阿蘇海沿いに位置する工場まで小型船が押す艀によって連絡されている。その艀はどうやって天橋立を越えるのか。それはまた別の機会に。(高橋一嘉)【拡大可】2008.8.21作成