← →Brill21E-1(39)拡大可軸距:6ft(1829mm) 車輪径:2ft7in(787mm) 軌間:4ft6in(1372mm) 言わずと知れた単台車の代名詞、米国・J.G.Brill社の№21Eである。明治30年代から大正末期まで多数が輸入され、全国各地で使用された。また日車S形などこれを範とした国産台車も数多い。台車枠はブリル特有の鍛造仕上げ。事業用車や復元車などを中心に今なお現役のものが見られる。 写真は除雪用のササラ電車をもとに復元された函館市電39号「箱館ハイカラ号」が履いているもので、「Brill21E-1」を名乗る。四隅の重ね板ばねに追加されたコイルばねはササラ電車時代から。また片面のみだが軸箱に今なおBrill社の社紋が見られるのは嬉しい。1993年に復元された39号。定期運行する2軸単車として貴重な存在である。 2008.6.8 駒場車庫 P:高橋一嘉参考文献「台車のすべて(1・3)」吉雄永春(鉄道ピクトリアル№78・80所収/1958年 鉄道図書刊行会)『HISTORY OF THE J.G.BRILL COMPANY』Debra Brill(2001年 Indiana University Press)『路面電車ガイドブック』東京工業大学鉄道研究部・著(1976年 誠文堂新光社)LINKこれまでに収録した函館市交通局の台車 Brill21E-1 K-10 D-20 FS77Aこれまでに収録した路面電車関連の台車2008.6.25作成