← →TS-311(デハ6001) 写真:1986.4.11 長津田検車区 RMTS-315(デハ6004桜木町方台車を歯車側から見る)写真:1986.4.11 長津田検車区 RMTS-315(デハ6004渋谷方台車を主電動機側から見る)写真:1986.4.11 長津田検車区 RM 1台車に1個のモータで2軸を駆動することにより空転防止とコストダウンを狙った東急6000系の台車。東急6000系は1960(昭和35)年に2編成8輌が登場、電気機器が東洋電機製のAタイプは平行カルダン駆動のTS-311を、同じく東芝製のBタイプは直角カルダン駆動のTS-312を履いた。いずれも枕ばねは東急初の空気ばねを採用、基礎ブレーキ装置はドラムブレーキ、軸ばねには円筒ゴムを用いた。 この結果を踏まえて翌年に登場したCタイプ3編成12輌では平行カルダン駆動が採用され、TS-311をベースとしたTS-315が組み合わされた。基礎ブレーキ装置は踏面両抱きに変更となり、後にTS-311、TS-312も踏面ブレーキに改造された。また3タイプとも、軸ばねには後にコイルばねが追加されている。 6000系の製造は結局20輌で終了、1個モータ2軸駆動という方式は以降の車輌には採用されず、東急では6000系のみの試みに終わった(台車の画像はモノクロです)。軸距:2000mm 車輪径:860mm 軌間1067mm (TS-315)軸箱支持:円筒ゴム+コイルばね 枕ばね:空気ばね(ダイレクトマウント)晩年は7200系アルミ車とともにこどもの国線で運用されていた6005+6006。この編成は後に弘南鉄道に譲渡された。 2007.8.8作成参考文献『歴代在籍車両竣功図集 1922~1992』(東京急行電鉄)『復刻版 私鉄の車両4 東京急行電鉄』飯島 巖・宮田道一・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)LINK これまでに収録した東急電鉄関連の台車