



留置車輌の台車を見る。“ゆりかもめ”に代表されるような、現在の標準型の新交通システムは側方案内式だが、“ピーチライナー”は中央に案内軌条を持つ。これは日本車輌がかつて開発したVONAと呼ばれる新交通システムだそうで、他には遠く離れた山万ユーカリが丘線しかない。台車をよくみると銘板の文字が見えた。日本車輌ND-324(左)とND-324T(右)。ほとんどゴムタイヤしか見えないが、形式は鉄道車輌の“台車”であることを表している。構造はさっぱり見えないが、動台車には車体床下のモーターからプロペラシャフトで駆動する仕組みのようだ。

しばらく見ていると出庫の時間が来たようで、運転士さんが一通りの点検をしている。やがて本線では光ることない最後尾の前灯が点灯され、最後尾の141号を先頭に本線に向かって走り出した。 2006.10.1作成