← →M台車(3298号)先頭T台車(3295号) KS-121は1964(昭和39)年に登場した京成電鉄3200形電車から採用された汽車会社東京支店製の台車である。3050形から前作3150形までの汽車製台車であるKS-116系は軸ばねをウイングばね配置としていたが、このKS-121では軸ばね式に変化した。 なお、当時の京成電車では汽車会社東京支店製と住友金属製の2種の台車を採用しており、3200形でもKS-121とともにミンデンドイツ式の住友製FS361を使用している。汽車製台車が東洋電機製モータ+TD継手式カルダン駆動であるのに対し、住友製台車は三菱電機製モータ+WN駆動の組み合わせとなっている。 KS-121Aは主電動機が100kWとなり、制御電動車の先頭台車をT台車とした3221号以降の区分(住友製もFS329Aに区分)。この組み合わせは1968(昭和43)年登場の3300形の1次車まで続いた。 写真は<開運号>用として製造された元セミクロスシート車、3295~3298編成のもの。軸距:2100mm 車輪径:860mm軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:空気ばね写真:2007.1.16 宗吾検車区 RM(新)1月28日の<開運号>復活運転に向け、登場時の塗装に復元された3200形3295~3298。この編成は2007年3月末の引退までこの塗色のまま一般営業運転にも使用された。2007.1.16作成 2007.10.20更新参考文献『復刻版 私鉄の車両12 京成電鉄』飯島 巖 成田喜八 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)『私鉄電車ガイドブック1 札幌市 新京成 京成 東京都 京急』東京工業大学鉄道研究部編(1978年 誠文堂新光社)これまでに収録した京成電鉄関連の台車へのリンク