
中には路面電車を中心とする鉄道車輌やトロリーバスなど、ブリル社の生み出した歴代の製品の公式写真を数多く収録しており、写真集としても充分に楽しめる内容。ボディは外国型でも、足下を見ると21E、27E1、27MCBなど、日本でもお馴染みの台車が並びます。多くの写真解説には台車形式の表記もあり、もちろん台車自体に関する記述も少なからずある...ようです。残念ながら私は辞書を片手に読み出したところですが、初期の私鉄電車や路面電車に興味のある方なら一見の価値があるものでしょう。
発売Indiana University Press(インディアナ大学出版局)、価格45.95ドル(A4判上製本、264頁)。紀伊国屋書店BookWebなどで取り寄せ可能です。 (K)

京都のN電をはじめ、日本にも数多くの足跡を残したJ.G.Brillの台車。これは京成電鉄宗吾車両基地に保存されているBrill27MCB2。1921(大正10)年の千葉線開通時に登場した20形が履いていたものである。 2006.9.6作成