← → 1962(昭和37)年に登場した東急7000系電車の台車。日本初のオールステンレス製車体と共に米国バッド社との技術提携により製作された東急車輌製「パイオニアⅢ台車」の第1号である。 汽車会社が開発したエコノミカルトラックと同じく、パイオニアⅢ台車は台車枠の側梁にゴムブッシュを介して軸箱を組み込み、軸ばねを省略した一自由度系台車であるが、基礎ブレーキ装置を外側取り付けのディスクブレーキとしたものが多いため、印象は随分異なる。 7000系は東急では2000年までに廃車もしくは7700系に改造されて姿を消したが、秩父鉄道、北陸鉄道(台車は振り替え)、福島交通、弘南鉄道、水間鉄道の各社に譲渡されて、現在も秩父鉄道以外の各社で活躍している。写真は先頭車化改造を受けて活躍する福島交通デハ7214のもの。軸距:2100mm 車輪径:860mm軸箱支持:ゴムブッシュ(軸箱梁) 枕ばね;空気ばね(ダイレクトマウント)写真:2006.6.3 桜水 高橋一嘉2006.8.19作成参考文献:『歴代在籍車両竣功図集 1922~1992』(東京急行電鉄)『復刻版 私鉄の車両4 東京急行電鉄』飯島 巖・宮田道一・井上広和(2002年 ネコ・パブリッシング)これまでに収録した東京急行電鉄関連の台車へのリンクこれまでに収録した福島交通関連の台車 NA-31 TS-301