東武鉄道5050系4輌編成のうち、7860系から更新された後半の4編成が履く日立製作所製の台車。東武形式はM台車:TRH-58MB、T台車:TRH-58TBを名乗る。住友金属製のFS10にそっくりだが、よく見ると台車枠に開口部があり、ボルスタアンカーのボルスタ側の取り付け部の形状も異なる。そしてなにより、井桁の社紋とFS10の文字がない。FS10と同じく、5050系への更新に合わせてトラックブレーキ化、軸箱も密封円筒形コロ軸受に改造されている。 写真はモハ5260のもの。軸距:2500㎜ 車輪径:910㎜軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:板ばね写真:2006.1.29 国谷 高橋一嘉78系譲りの吊り掛けモーターの音を響かせ、夕暮れの野洲平川駅を発車するクハ5160以下4連。種車の7860系は1953(昭和33)年製で、78系の中では唯一の日立製作所製。登場時は4種の試験塗装に塗られていたことでも有名であり、当時の姿はRM LIBRARY50『昭和の記憶』の中に見ることができる。参考文献:『世界の鉄道1965』(1964年 朝日新聞社)『復刻版 私鉄の車両24 東武鉄道』飯島 巌 卓はじめ 諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)2006.3.15これまでに紹介した東武鉄道関連の台車のリンク