← → 天下の剣、箱根の山を上り下りする箱根登山鉄道の台車。中央部に見えるレール圧着ブレーキは、最急勾配80パーミルという路線条件を持つ登山鉄道ならではの装備である。また、最小曲線半径30mという路線条件に合わせて、軸距は1800mmとなっている。 原形式であるTS-330は1981(昭和56)年に登場した初の高性能車、1000形”ベルニナ号”から採用されたもので、その後1985(昭和60)年から在来車モハ2形の高性能化に際して採用されたものがTS-330Aと区分された。また、1989年登場の2000形”サンモリッツ号”もこのTS-330Aを採用している。 写真はモハ2形108号のTS-330A。軸距:1800mm 車輪径:860mm軸箱支持:軸箱守(軸ばね) 枕ばね:コイルばね写真:2004.8.30 入生田 RMあいにくの雨模様の中、ブルーとクリームの旧塗装で出場試運転に臨む108号。 2004.8.30 風祭 RM2005.10.05作成LINK箱根登山鉄道関連の台車 TS-110A TS-330 TS-330A TS-330B NA-7