← → 京浜急行電鉄1000形は1958(昭和33)年に800形として登場し、以後1978(昭和53)年までに356輌が川崎車輌(後に川崎重工)および東急車輛の2社で製造された。このうち、1968(昭和43)年製までのグループは製造会社別に台車が分かれており、川崎製は軸はり式のOK-18を、そして東急製はこのTS-310系を採用した。 TS-310系は1956(昭和31)年に登場した700形(1965年に600形に改番)の東急車輛製のグループが履いていたTS-303の改良型と言えるもので、700形でも1958(昭和33)年に登場した増備車はTS-310系を採用していた。 現在は1000形の高松琴平電鉄への譲渡車(高松琴平電鉄1080形)で見られるほか、同じく高松琴平電鉄1100形でも京王5000系の車体と組み合わせて使用されている。写真は1000形改造の電動貨車デト17+デト18の台車として京急線上に残ったTS-310B。軸箱支持:円筒ゴム+コイルばね 枕ばね:コイルばね軸距:2100mm 車輪径:860mm写真:2003.7.13 京急ファインテック久里浜事業所 RM参考文献『復刻版 私鉄の車両18 京浜急行電鉄』飯島 巖・花沢政美・諸河 久(2002年 ネコ・パブリッシング)2005.10.20作成LINKこれまでに収録した京浜急行電鉄関連の台車2HE OK-18I TS-310B TH-700K TH-2100AM