1986(昭和61)年、国鉄の分割民営化直前に誕生した四国向け特急型気動車、キハ185系の動台車(付随台車はTR240)。205系電車から採用されたボルスタレス台車DT50系をベースとした円錐積層ゴム支持方式の台車で、結果的に日本国有鉄道が送り出した最後の新形式台車となった。
キハ185系はキハ58系の置き換えおよび急行列車の特急化用として投入されたが、JR四国における特急型気動車の増備が振り子式の2000系に移行したため52輌で終了、DT55もキハ185系一系列のみの採用で終わった。
写真はキハ185-1001のもの。
軸距:2100mm 車輪径:860mm
軸箱支持:円錐積層ゴム式 枕ばね:空気ばね(ボルスタレス)
写真:2005.6.28 豊肥九大運輸センター(大分) RM
キハ185系はJR化当初はJR四国のみに在籍していたが、1992年から20輌がJR九州に譲渡された。現在、JR四国では特急<うずしお><剣山><むろと>で使用されているほか、予讃線の普通列車や団体列車などに使用されている。また、JR九州では特急<ゆふ><くまがわ><九州横断特急>に使用されている。写真のキハ185-1001は別府~熊本~人吉間の<九州横断特急>用に整備された車輌である。 2005.10.5作成