重連用のDD51 500番代は全国非電化の幹線・亜幹線で優等列車を重連で牽引するため、SG搭載の総括制御可能型として設計され、1965年以降製造が開始されて全国的に配置が始まり、無煙化を一気に加速、非電化区間の主役としてブルートレインから長大化までを牽引し活躍を続けた。増備の途中で中間台車や屋根上の形状などで設計変更も行われた他、投入線区の環境に応じた改造も施されたことから、そのバリエーションも多い。本系列は気候が極めて寒冷な地域に配置されたA寒地仕様で、おもな追加装備は耐雪ブレーキ・スノープラウ・旋回窓・ホース類の凍結防止用加熱装置・つらら切り兼前面窓プロテクターなどである。全重連型の本機は1969年4月に五稜郭機関区に新製配備され、函館を拠点に長らく活躍し、1986年3月に引退した。 ’82.10.3 函館本線 桂川-森 P:熊谷孝志