1936(昭和11)年新製の京阪神急電用流電クモハ52第1次車の増備車として翌1937(昭和12)年に登場した。第1次車が狭窓に対し第2次車は広窓となった。戦時中は不遇の時を過ごしたが1949(昭和24)年復活した急電に流電が使用され翌1950(昭和25)年阪和線特急に活躍の場を移した。1957(昭和32)年には終の棲家となる飯田線に転属する。旧型国電の天国であった飯田線のエース的存在としてファンの人気を集めたが、1978年80系電車に追われ廃車となった。なお、第2次車のクモハ52004は登場時の美しい姿に復元され現在JR東海のリニア・鉄道館に保存されている。 ’77.10 豊橋 P:楢井勝行