国鉄広島鉄道管理局から1981年に誕生した和式客車である。12系客車より改造されており、両端の車両はスロフ12形800番代、中間の車輌はオロ12形800番代である。改造は幡生工場で行われた。中間車のうち1輌(3号車)は半室がカーペット敷きとなっており、ここから他の車輌への放送も可能であった。塗色については、改造落成当初は12系標準色のままであったが、1987年3月に赤を基調に幕板と車体裾部に金帯を通したものに変更された。1994年10月の広島アジア大会開催を機に、設備をリニューアルすることになった。工期短縮のため、改造は吹田、鷹取、幡生の各工場で2輌ずつ行われた。これにより前後車輌がパノラマ仕様となった。中国地区の団体運用、大阪ー広島を結ぶ夜行の多客臨「ハリウッドエクスプレス」等で活躍も見せたが、2007年9月30日の「さよなら旅路」号をもって引退となった。 ’02.7.12 山陽本線 大畠-神代 P:泉谷 純