国鉄近郊型電車、113系のバリエーションの一つで、総武本線の輸送力増強計画のうち、線増区間に地下区間が含まれると同時に、その線を介して横須賀線との直通が計画されたことから当時に運輸省令A-A基準(車両不燃化対策)に適合するものとして1000番代が製造。この制御車で奇数向きが-1000代、偶数向きが-1300代として製造。外観的には0番代と同様のスタイルで非冷房車。また地下区間運用を考慮し、WCの汚物処理循環装置設置準備工事の対応がなされていた。写真-1329は、’70年2月、汽車で製造。横須賀線用として大船区に配置。後、’76年以降、千鉄局・幕張、津田沼を行き来し、最終的には幕張区へ。JR化後数年は原型を留めていたが、程なくAU712分散式で冷改。また先頭部が補強工事と前灯シールドビーム化が併設され、印象がガラリと替ってしまった。’05年11月廃車。 ’88.5.20 千葉 P:梶村昭仁