50Hz/60Hz両用の近郊型交直流車輌として登場したのが415系。このクハのトップナンバーにあたる車輌で、’71年4月に東急車輛で製造。形態的にはそれまで製造されてきた403、423系の最終形と変らないスタイルで、他の近郊型同様、過渡期にあたるスタイルで、内はめ式二段上昇式ユニットサッシ、大型白熱灯の前部標識灯で、非冷房で登場。このタイプは3ユニットのみで、以降は冷房搭載の新ボディーとなる。登場時はローズレッドこと赤13号に前灯部がクリームだったが、首都圏地区は’85年のつくば科学博覧会開催時に現在の塗色に。新製から勝田区を動かず、’08年3月廃車。 ’89.7.24 上野 P:梶村昭仁