上毛電鉄300系は東武鉄道3000系の譲渡車で、1990年代の主力車だった。元の東武3000系は昭和初期の旧型車の機器・足回りを利用して車体を新製した18m車で、上毛では斬新なカラースキームを採用し、新鮮な印象を与えた。しかし車体は新製後20年程度しか経っていないものの、製造から60年前後を経た台車や機器は老朽化が進み、大半が10年も経たずに引退、塗色も他系列に引き継がれなかった。 ’90.10.18 富士山下─丸山下 P:小西和之