185系

資料館

南海電鉄モハ2051形

2009.06.18
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1959(昭和34)年、南海では国鉄63形であるモハ1501形8輌をクハに格下げの上、それらの電機品を用いてモハ1521形を新造、空気ばね台車を装備した4扉車で中間にサハ3801形を挟んだMc-T-Mc通勤形が4編成出来あがった。続いて1961(昭和36)年から翌年にかけてモハ2001形4輌をクハに格下げて、モハ2051形4扉車のMc-t-t-Mc4連が2編成が登場した。両者は外見上同じ様に見えるが、モハ1521形は150馬力で速度は余り出ないので普通用を目的としたが、モハ2051形は200馬力の大出力なので、当初から急行にも用いるようにシートなど当初モハ1521系にはなかった暖房装置も装備、座り心地のよいシートなど急行用にふさわしい内装であった。大出力モーターを装備するため、モハ2051形の台車の方がホイルベースが長くなっている。昇圧に際してモハ1521形同様、ローカル用に残存することになったがそのうち3輌は200馬力のモーターは不要なので1521形と同じMT40を流用してモハ1529~1531となり残り1輌は他のサハともどもクハ3901形に改造された。写真にある最後部のモハ2052は昇圧後はモハ1530となり、1995年の廃車後は弘南電鉄に譲渡されたが、旅客列車に用いられることなかった。平賀の車庫で入替え用として残っていたが、かなり荒れ果てた状態で相当以前から放置同然だった。現状は不明である。 ’65.8 南海本線 萩ノ茶屋 P:永野晴樹

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