昭和5年(1930)現在の阪急神戸線用に登場した特急用電車である。当時は600V電圧であったため、両運転台の900形は200馬力、2個モーター車として登場、詳述は省くが大阪・神戸間の特急25分運転の立役者となった。以後「阪急スタイル」として現在に至るデザインの基本となった事でも特筆すべき存在である。写真は900形が本来の姿で活躍していた末期のもので、後に昇圧対策により様々な改造が行なわれたが、現在もトップナンバーの900は阪急の技術遺産として保存されている。 ’65.7 中津 P:永野晴樹