東海道新幹線開業以前の国鉄を代表したもと151系は東海道を追われて都落ちしたが、地方の直流区間の特急電車として出力をアップ、181系となり特急網の拡大に貢献し、増備もなされた。信越本線の横川─軽井沢間を走行する「あまさ」用にはEF63と連結するため、正面に連結器を装備したいかめしい姿のクハ180形が東京側に連結されていた。いわゆる横─軽用としては長大編成が組めず、489系や189系の登場と共に「あさま」から181系は引退、すでに181系の淘汰が始まっていたが、その中継ぎとして中央本線の「あずさ」などに一時期用いられた。数年後には183系の増備と共に引退した。 ’75.6 中央本線 東中野─中野 P:永野晴樹