住友セメント唐沢鉱山専用線は、東武鉄道佐野線の終点葛生から約1kmのところにある住友セメント栃木工場と鉱山を結ぶ約3.3kmの762mmゲージの専用線。1962年日立製作所製の10t機である。1974年、輸送力増強のために東洋工機の14.5t機を3輌新製したのにともない、10t機は背中合わせの重連使用されるようになった。一日、40~50往復の鉱石列車が走る楽しい専用線だったが、あまりの輸送量でナローの専用線では運びきれなくなり、1980年に新輸送システムに更新されて廃止になってしまった。 ’77.8.30 P:宮村昭男