昭和元年~3年にかけて製造された鉄道省初の鋼製車体の電車、モハ30系の電装を解除してクハ化したグループの最後の1輌がこのクハ16215である。この時点ですでに齢50年あまり、南武支線に最後に残った17m級国電の中でもピカ一の古さであった。なんと言っても国鉄電車のご先祖様のような存在だ。残っているのが奇跡的に思えた。 ’76.8.10 南武線 矢向電車区 P:宮村昭男