相生線は石北本線美幌から北見相生にいたる36.3㎞のローカル線。1往復設定されていた貨物列車は昭和50年5月までは北見機関区の9600の運用だった。北見機関区の蒸気機関車は道内では比較的手入れがよく、この29694も煙室扉が黒光りしている。この時代道内の9600は大半がトラ塗りの警戒色だったが、中には同機のように前面の警戒色が前端梁だけにとどめられているものもあった。この日、同機は相生線で一仕事した後、C58418の次位に連結され北見へと帰っていった。相生線は昭和60年3月31日廃止。美幌 ’75.3.29 P:山下修司