’18.4.8 万葉線 新吉久停留所 P:遠矢栄三
デ5010形は昭和25年に富山地方鉄道が射水線・笹津線の鉄道線から富山・高岡軌道線の直通用に設計された車両で日本車両・日立製作所・汽車会社・愛知富士産業の4社に分けて34輌製造された。モータリゼーションの発展により昭和50年から笹津線、射水線が路線廃止となり、同時に行き場を失ったデ5010形は廃車となっていった。射水線の片割れである現在の万葉線高岡軌道線のデ5010形も5022以外は全車廃車となった。最後に残ったデ5022は除雪用排雪車として改造され、2012年まで活躍し引退。長らく万葉線の米島車庫で留置されていたが、昨年より修復が行われ、2018年3月下旬より万葉線 新吉久停留所で展示されている。富山県の鉄道網を語る上で重要な産業遺産車である。