阪神「赤胴車」が見られる唯一の線区
2015.7.25
中司純一(兵庫県)
【ガイド】阪神の本線上から旧優等列車塗色「赤胴車」が消え、「赤胴車」はここ武庫川線に残るのみとなった。同線は路線距離が僅か1.7km、中間駅2駅、全区間単線のローカル線区だが、沿線は完全に市街地化されている。ただ、武庫川の右岸(西岸)の堤防沿いに走るため、所々に緑が残る。線区はほぼ南北に走っているが、東側すぐが堤防のため、引きが取れる場所が殆どなく、どうしても西側から狙うことになるので、撮影には午後が良い。作例は、同線北端の武庫川駅を発車し、阪神高速神戸線・国道43号の高架を潜り抜けたところを、43号南にある道路橋西側から狙ったアングル。作例の7868Fは、今や稀少となった片開客室扉の編成。この他に、下り向きが前パンタ車の7890F(両開扉)もあり、いずれも2輌編成のワンマン運転である。途中の「東鳴尾」駅のみ交換可能駅で、朝夕には2編成が運用される時間帯があるが、光線の良い午後の閑散時間帯は1編成のピストン運転となり、運転間隔は20分となっている。光線は、夏場なら14時台がベスト。撮影対象となる武庫川駅発の下り列車は、毎時15・35・55分の発車である。
【レンズ】150mm
【アクセス】阪神電鉄武庫川駅より武庫川西側堤防沿いに徒歩約10分南下する。阪神高速神戸線・国道43号の高架を抜け、最初の道路橋がポイント。車なら、阪神高速神戸線下り線武庫川出口西の「鳴尾」交差点を南進。最初の交差点から東進すれば、この道路橋に至る。
【国土地理院1/25,000地形図】西宮
【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。