築堤を走る国鉄色の気動車
2005.10.1
佐藤邦夫(茨城県)
【ガイド】今や全国的にも貴重な存在となったキハ20をはじめ、多彩な顔ぶれの気動車が在籍することで知られる茨城交通湊線。旧国鉄色を纏った気動車を首都圏から至近の距離で手軽に記録できる貴重な線区である。
その湊線の撮影地といえば中根―金上間の中根駅周辺がよく知られているが、今回ご紹介するのは金上寄りのポイント。中根を出て田んぼの中を走った上り列車は、途中から築堤を駆け上がり、雑木林を抜けて勝田地区の市街地の一角に位置する金上へと入っていく。そんな変化に富んだ風景の中を長閑に走るキハの姿はとても好ましい印象を受ける。切り取る角度によっては通常見慣れた湊線とは趣の異なった写真となるのがこのポイントの魅力。
使用レンズは広角から超望遠まで制限なく使える。角度を変えながら一日中撮影が楽しめる。
【レンズ】200mm
【アクセス】金上駅下車。県道を那珂湊方面へ。1.5kmほど進んだ「新堀団地」バス停を左折し、住宅地を抜けると踏み切りに出る。その付近が撮影ポイント。勝田・金上両駅から那珂湊方面への茨城交通バスも利用できる。その際は前述の新堀団地下車。車なら、常陸那珂道路、ひたちなかICから10分。
【国土地理院1/25,000地形図】ひたちなか
【注意】撮影に際して、鉄道用地・私有地などに無断で立ち入ること、近隣の住民に迷惑をかける行為、危険な行為、違法駐車、ゴミの投げ捨ては絶対に行わないでください。マナーを守って鉄道趣味を育てていきましょう。