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特集・コラム

開業10周年を迎えた北海道新幹線 函館の地で北海道の鉄道の世代交代を垣間見る

2026.09.30NEW

text & photo:川瀬なの花

わざわざ狙わない限りなかなかお目にかかれない、紫色のラインが特徴的なH5系。ロゴマークもE5系のものとは異なる。

 2016年3月26日に新青森~新函館北斗間が開業した北海道新幹線は、2026年で開業10周年を迎えました。節目となった3月末、私も北海道新幹線に乗って函館を訪れました。

函館駅に大きく掲げられた北海道新幹線開業10周年を祝う幕。

 新函館北斗駅に降り立つと、まず目に飛び込んできたのが開業10周年を祝う大きな装飾です。函館駅をはじめ街の様々な場所に10周年のポスターやのぼりが掲げられ、地域全体で新幹線の節目を祝っていることが伝わってきました。

■10周年記念イベントを楽しむ

H5系のペーパークラフトを抱えるのは北海道観光PRキャラクターの「キュンちゃん」。

 今回の旅のお目当ての一つが、新函館北斗駅前で開催された「はこだて&あおもり つながるフェスティバル」です。こちらも北海道新幹線開業10周年を記念したイベントで、会場には鉄道関連のブースや地元グルメが並びました。特設ステージにはJR北海道のICカード券を象徴するキャラクターである「Kitacaのエゾモモンガ」や北海道新幹線延伸の応援大使である「どこでもユキちゃん」をはじめとした北海道・青森のご当地キャラクターも登場。まだまだ凍てつく風が吹き付ける3月の函館でしたが、鉄道ファンだけでなく家族連れなど多くの人で賑わっていました。

愛らしい動きを見せるKitacaの「エゾモモンガ」。

来場者からの写真撮影に快く応じる北海道新幹線つなげる応援大使の「どこでもユキちゃん」。

タリーズコーヒー函館駅店で注文した「ダブル抹茶ラテ」「ダブルほうじ茶ラテ」のいずれかに描かれたH5系のラテアート。

 函館市内でも北海道新幹線10周年にちなんだ企画が行われており、タリーズコーヒー函館駅店ではH5系のラテアートがあしらわれたコラボメニューも楽しむことができました。地域全体から10周年を祝われている姿から、北海道新幹線がこの10年間で地域の一員として定着してきたことを実感します。

■世代交代 移りゆく北の星

733系と隣り合うキハ40 1759。

 そして帰路、函館駅で思わぬ出会いもありました。国鉄一般気動車標準色を纏ったキハ40 1759です。国鉄時代を思わせるクリーム色と朱色の姿が目を引きます。隣には函館本線などで活躍する733系も佇んでおり、かなり貴重な光景となっていました。筆者はこの当時知識不足で知りませんでしたが、キハ40 1759はその後4月に引退。偶然にも最後の活躍を記録することができました。函館本線から北海道新幹線へ。歴史が移り変わっていく姿を目にしたようで、寂寥の念に駆られつつもなんだか嬉しい気持ちになりました。
 開業から10年を迎えた北海道新幹線。ただこれで終わりではなく、その先には札幌延伸・全線開業という大きな目標が待っています。いつの日か新幹線で札幌まで乗り通せる日を楽しみにしながら、これからの北海道新幹線も応援していきたいと思います。

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