185系

特集・コラム

今や貴重なJR東日本のキハ48形 風を直接感じられる観光列車「びゅうコースター風っこ」に乗ってみよう!

2026.08.28NEW

取材日:‘22.8.27
text & photo:福島鷺栖

 近年、国鉄型車両の数は急速に減少の一途を辿っています。もちろんそれらを改造して誕生したジョイフルトレインも例外ではなく、いずれも今となっては貴重な存在となっています。そんな中、今なお現役で活躍する貴重なキハ48形改造の「びゅうコースター風っこ」(以下「風っこ」)に乗車したときの様子をレポートしていきたいと思います。

■貴重なキハ48形改造の「ジョイフルトレイン」

 JR東日本では国鉄型気動車改造のジョイフルトレインとして「リゾートしらかみ」や「みのり」などが在籍していましたが、近年は老朽化を理由に廃車が進んでいます。この「風っこ」はその貴重な国鉄型気動車改造のジョイフルトレインの生き残りの一つです。またJR東日本管内をはじめ、他社線に乗り入れる出張運行もされているため、乗車機会も多い車両となっています。

常陸大宮駅に停車中のキハ48形改造の「風っこ」

水郡線 常陸大宮

■水郡線を走る「風っこ」

 水郡線は、ぐんま車両センター所属の12系を使用したイベント列車などがシーズンごとに運行されたこともあり、レイル・ファンからの注目度が高い線区でもあります。今回乗車した「風っこ」は、夏の臨時快速として2022年は8月27日と8月28日に設定されたもので、各日水戸~磐城石川を1往復しました。

水戸駅の電光掲示板に表示された「風っこ奥久慈」の表示。

側面に掲げれられたサボ。

 「風っこ」はその名の通り、風を感じることのできるトロッコ車両となっており、夏季は側面窓のない開放的なスタイルで運行されています。また冬季は窓を取り付けた上で、ストーブ列車としても運行され、通年通して楽しめる車両となっています。また、レイル・ファンとしてはキハ40系の中でも特に残存数が少ない、片運転台・片開きドアのキハ48形が種車という点も注目しておきたいポイントの一つです。
 水郡線の常陸大宮以北に入ると久慈川に沿って走るため、山あいの空気を直接感じながら水郡線を楽しむことができます。

常陸大子駅ではゆるキャラの出迎えも見られた。

緑豊かな久慈川沿いを走行する「風っこ」

終着の磐城石川駅。沿線を盛り上げる告知ポスターなどのおみやげが配布されていた。

■復路ではキハE130との三並びも…

 復路は磐城石川14時50分発、水戸着が19時19分と夕暮れ時を走行するダイヤでの運行となっており、久慈川沿いの夏の夕暮れを吹き抜ける風を感じられました。季節や時間帯ごとに変わる風や空気、さらには列車の走行音を直接楽しめるのもまたこの列車ならではの魅力と言えるでしょう。

西金駅では今は無き西金工臨で使用していたホキ800を間近で見られた。

夕暮れ時の久慈川沿いを進む「風っこ」

水郡線 西金~下小川

常陸大宮で行き違い交換ため停車中。

 レイル・ファンにとっては、走行する線区の主力車両とジョイフルトレインの並びも見どころの一つです。ここ水郡線では支線である常陸太田支線との接続駅である上菅谷駅で、「風っこ」と水郡線の主力・キハE130系の並びが見ることができ、ホームではカメラを構えるレイル・ファンの姿もありました。

水郡線の主力気動車キハE130系との3並びを見ることができた。

水郡線 上菅谷

 今年も9月19日と20日の日程で「風っこ奥久慈号」が水戸~常陸大子で運行される予定です。この機会に国鉄型気動車に揺られる旅というのも、また貴重な体験になることでしょう。

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