185系

特集・コラム

新幹線を降りて敦賀から!のどかなローカル線と路線バスでゆっくり近江今津・大阪を目指すプランとは

2026.06.30NEW

取材日:‘26.6.9
text & photo:福島 鷺栖

 北陸新幹線が延伸開業してさらに盛り上がりを見せる敦賀。そこから大阪方面へは湖西線経由の特急「サンダーバード」に乗るか、料金を抑えたいなら新快速に乗る方が多いと思います。しかし、それ以外にも実は大阪方面への別のルートがあるのをご存知でしょうか。今回は、鉄道とバスを組み合わせた少し変わったルートをご紹介したいと思います。

【写真】写真で辿る!ローカル線とバスで向かう敦賀から近江今津への旅

■敦賀から海沿いのローカル線に揺られて

 敦賀駅の在来線は新幹線ホームの直下の特急用ホームと、地上に設けられた従来のホームに乗り場が別れています。地上のホームには新快速と旧北陸本線のハピラインふくい、そして今回のルートの一番手である小浜線が発着しています。特に小浜線はローカル線らしく駅構内のはずれの1・2番乗り場から発着します。

1番乗り場に停車中の小浜線を走る125系。

 小浜線は路線名の通り、敦賀を起点に小浜を経由して日本海沿いに進み東舞鶴まで至る路線です。電化されたのは2003年と比較的近年で、電化当初にはエメラルドグリーンの「小浜線色」と呼ばれる塗装を纏った113系が活躍していましたが、現在は125系で運行されています。

■乗り換え駅の小浜駅を見る

 小浜線は若狭湾に沿って走るためところどころで日本海のオーシャンビューを楽しめるのも魅力です。そんな小浜線に揺られること約1時間で小浜線の主要駅で路線名の由来でもある小浜駅に到着します。
 小浜駅に降り立つとその構内の広さ感じることができるでしょう。かつては山陰と北陸の架け橋として急行列車も走っていました。その名残として現在でも長編成対応の長いホームや蒸気時代の給水塔も残っています。

蒸気時代のレンガ造りの給水塔が今なお残る

 駅舎は三角形の屋根の意匠が特徴的ではあるものの、国鉄時代の地方駅に見られた平屋の一般的な構造です。とはいえ、現在ではこうした駅舎自体も駅前の再開発や老朽化に伴う建て替えなどで徐々に姿を消しているのも事実。少し懐かしい雰囲気すら感じます。

「小浜駅」の看板の雰囲気がレトロな雰囲気。

■かつて「江若」を夢見た鉄道の跡をたどるバス

 小浜駅からはバスに乗車します。ひさしのついた懐かしいスタイルのバスターミナルから向かう先は湖西線の近江今津駅です。滋賀県と福井県の県境に連なる山岳地帯を越える県境越えのバスで、それぞれの旧国名「若狭」と「近江」から一文字ずつ取って若江線とも呼ばれています。

小浜駅を起点とするが上中駅までは小浜線に並行する形となる。

 小浜駅から上中駅までは小浜線に並行しているため、乗り換えは上中駅でも行うことが出来ます。ちなみにこの若江線は湖西線開通前に浜大津~近江今津を走っていた江若鉄道が目指したルートでもありました。戦後は国鉄がその未成区間の計画を引き継ぎ、国鉄バスが補完する形で運行されていたのが、この若江線になります。そのため、バス路線では珍しく連絡運輸切符も発売されています。

終点の近江今津駅前に停車中の西日本ジェイアールバス若江線のバス。

 また、時間帯によっては大阪方面から小浜へ行く際、この若江線周りが最速ルートとなる場合があります。普通に行くのとは一味違う面白い経路ですので、ぜひ鉄道とバスを組み合わせた乗り鉄旅を楽しんでみるのはいかがでしょうか。

各駅の位置関係。上中からは県境の峠を越えていく。ちなみにこの山岳地域を通る街道は古くは日本海側の名産である鯖を京都へ運ぶルートであったため「鯖街道」と呼ばれた。(出典:国土地理院発行標準地図を加工して作成)

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