鉄道車両が機関車にけん引されて所属する鉄道会社や路線まで運ばれる「甲種輸送」。各車両メーカーで落成した新型車両の輸送のほか、他社への譲渡、変わり種では海外への譲渡など、列車ごとに様々なドラマが垣間見えます。また、その魅力は輸送される車両だけでなく、牽引する機関車は何であるかという「お楽しみ」要素があるのも、長らくレイル・ファンたちの注目の的となる理由の一つでしょう。
ここでは特徴的な編成や牽引機でファンを魅了した甲種輸送について、過去の鉄道投稿情報局に寄せられた投稿写真で振り返ります。

中央線用のグリーン車8両を一度に輸送。ダブルデッカー車が連なる光景は大迫力。中央線グリーン車は試運転時には4両連ねての運転もあり、100系の「グランドひかり」に準えて「グランド中央線」などとも呼ばれ、営業運転時は見られない編成でファンを楽しませてくれた。
‘23.10.31 根岸線 本郷台~港南台 P:吉田克也
(鉄道投稿情報局より)

川崎車両で製造されたH100形が、12両まとめて北海道まで輸送される。全て両運転台車ということもあって、同区間を走行する新快速にも劣らぬ迫力を放っていたのではないだろうか。
‘21.10.26 東海道本線 甲南山手 P:井上遼一
(鉄道投稿情報局より)

横浜市営地下鉄の通称「横浜おまとめ便」。新型車両4000形を導入するブルーラインと、6両化に向けた増結車を導入するグリーンラインの甲種輸送がまとめて行われた。なお、横浜市営地下鉄の軌間は両線とも1435mmであるため、甲種輸送時には仮台車を履いている。車体断面の違いも面白い。
‘23.6.4 東海道本線 戸塚~保土ヶ谷 P:黒澤 鉄
(鉄道投稿情報局より)

こちらは輸送車両に加えて牽引機が大きな注目を集めた甲種輸送。当時国鉄時代の面影を残す姿で大人気であったEF66 27が、つくばエクスプレスの新型車両TX-3000系を牽いて東海道本線を上る。つくばエクスプレスの甲種輸送ではヘッドマークが掲出されるのも注目される所以だ。
(鉄道投稿情報局より)

こちらはJR間の車両譲渡に伴って運行された甲種輸送で、JR東日本の415系がJR九州へと向かう様子。近年ではE501系の譲渡も行われており、さながら国鉄時代の広域転配を思わせる。
(鉄道投稿情報局より)

こちらは203系マト55編成の海外譲渡時に行われた甲種輸送で、神奈川臨海鉄道の機関車によって川崎埠頭まで向かう様子。同編成はフィリピン国鉄に譲渡され、同じく日本から譲渡されていた12系などに代わって客車として使用されている。
(鉄道投稿情報局より)

一見すると客車列車の入換作業のようだが、こちらは「SLやまぐち号」用の新造客車35系の甲種輸送。甲種輸送では機関車と電車・気動車との「ミスマッチ」が楽しまれることが多いが、このように統一感ある編成というのもそれはそれで往年の客車列車のように見える。
(鉄道投稿情報局より)





