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交通系ICカードに歴史あり 微妙にデザインが異なる過去のカードに記念カード 集めてわかる違いとは

2026.02.10NEW

text & photo(カード写真):瀧口宜慎(RML)

 いまや電車の利用時には必要不可欠となった交通系ICカード、その中でも2001年から運用開始がなされた、JR東日本を主体としたSuicaカードはいまや交通系ICカードの代表格といえるでしょう。ここでは過去に発売された記念Suicaカードや、今と微妙にデザインが異なる昔のカードを集めてみましたので、その図柄や違いを見ていきたいと思います。

■「PASMO」登場!「Suica」との相互利用開始記念カード

 2007年に関東私鉄バス各社局共同によって交通系ICカード「PASMO」が登場。同時に「Suica」との相互利用も可能で、その記念カードも発売されました。「Suica」発行のものと「PASMO」発行のもので、それぞれのキャラクターの位置が異なります。PASMOは現在105社が加盟し運用され、基本システムはソニーが開発したFeliCaのシステムで、これは「Suica」と同じです。

■「Suica」「TOICA」「ICOCA」3社相互利用開始記念カード

 関東の「Suica」、中部の「TOICA」、関西の「ICOCA」の相互利用開始の記念カード3種。図柄は共通に思えるが、発売元ごとに各社のイメージキャラクターが中心に収まっています。こちらも基本システムはFeliCaシステムとなります。2008年発売。

■九州地区のカードとの相互利用開始記念Suica

 九州地区の「nimoca(西鉄)」「はやかけん(福岡市交)」「SUGOCA(JR九州)」と「Suica」の4社相互利用開始記念Suicaで2010年の発行。白背景に4社のキャラクターがバンドを組んでいる様子が描かれていて、なんともユーモラスです。

■今はなき「モノレールSuica」

 東京モノレール「モノレールSuica」運用開始記念のモノレールSuica。2002年発売。ちなみにモノレールSuicaは2025年3月にSuicaとの完全統合がなされ、モノレールSuicaの販売は終了しています。

■描かれる電車にも注目!「Suica」と「Kitaca」相互利用開始記念カード

 「Suica」と「Kitaca(JR北海道)」の相互利用開始記念Suica。2009年に発売されている。

 さて、今回は交通系ICカードSuicaの中でも相互利用記念の図柄を見てきました。続いては通常のSuicaを見ていこうと思いますが、実は発行された年代ごとに細かな違いがあるものです。それでは見て行きましょう。

■初代Suica

 2001年の11月から運用開始された初代Suicaカード。現在のようにペンギンのイラストも、スイカマークもありませんでした。その代わり「イオカード」マークが入っていました。この「イオカード」というのは国鉄時代に登場した切符購入用プリペイドカードに代わるものとして、1991年に登場。切符を券売機で購入しなくても直接自動改札に投入すると、乗車区間の運賃が差し引かれるというもので、日本初のストアードフェアシステムでした。その概念は現在のSuicaにも引き継がれています。

■「イオカード」のロゴが消えたカード

 Suicaカード3代目のデザインで、2007年3月のダイヤ改正と同時に投入されたもの。このデザインから右上にあった「イオカード」マークがなくなっています。写真はありませんが、2代目のSuicaカードのデザインでペンギンイラストと電子マネーとして駅売店やエキナカショップで買い物ができるSuicaマーク(Suicaショッピングマーク)が追加されました。この時、カード右側の窪み(差し込み方向の認識用)が2つの窪みから、1つに削減されたほか、この頃のペンギンは横向きの顔で、目も小さなものでした。

■ペンギンがこちらを向くようになったSuica

 2008年登場の4代目Suicaカード。ペンギンのイラストが正面を向くようになって、目も大きなものとなりました。またSuicaマークも右上に移り、小さな丸が2つ付きました。これはインターネットによるチャージや決済が可能な「Suicaインターネットサービス」の利用が可能との表示(現在は廃止となったサービス)です。

■「モノレールSuica」や「りんかいSuica」にも歴史あり

 こちらは東京モノレール「モノレールSuica」。運用開始の2002年投入のモノレールSuicaで、Suicaマークはありません。

 3代目「モノレールSuica」。モノレールの文字が白枠文字となりました。

 4代目「モノレールSuica」でモノレールのロゴが完全な白抜きとなり、この時、定期券用の記名入り「モノレールSuica」も運用開始がされました。モノレールSuicaはモノレールのイラスト入りの5代目を最後に、通常Suicaに統合され過去のものとなりました。

  東京臨海高速鉄道の「りんかいSuica」初代のものです。この後現在までに6代目までのデザインがあるそうです。

■一風変わった変わり種Suicaたち

 こちらは「JR東日本びゅうトラベルサービス」が訪日外国人向に2007年から2014年の間、成田空港駅で成田エクスプレスの乗車券とセットで販売されていたもの。こちらは2017年11月に記念として一般販売されたものです。

 最後に記念Suicaの代表格とも言える「東京駅開業100周年記念Suica」です。2014年12月に限定販売されましたが、希望者が殺到したことで、最終的に427万枚が発行されました。また2026年3月31日までに使用しなければ、機能も入金も失効するとのことで、新聞での発表当時250万枚が未使用(約37億円相当が失効してしまう恐れ)と言われていました。使っていない方は、あと2か月程度です。お早めに窓口へ…。
 さて、ここまでSuicaの記念券と一般カードの変遷を見てきました。Suicaも既に四半世紀の歴史があり、振り返えればいろいろな世相や、時代と連動しながら徐々に姿を変えてきていたのですね。

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