取材日:‘26.1.23
text & photo:福島鷺洲
阪急電車の大阪梅田駅といえば、神戸・宝塚・京都と3路線を擁し、全9線の頭端式ホームにマルーンカラーの電車がズラリと並ぶ姿が思い浮かぶかと思います。その姿はまさしく巨大ターミナルと呼ぶにふさわしい駅でしょう。そんな阪急大阪梅田駅は現在、変化の時を迎えています。今回はその巨大ターミナルの変化の第一歩である神戸線の停止位置変更前夜の様子をご紹介したいと思います。
【写真】大変革を迎える阪急大阪梅田駅 神戸線の停止位置が変わる様子をもっと写真で見る!
■なぜ停止位置を変更?阪急大阪梅田駅リニューアルとは?
阪急大阪梅田駅ではリニューアル工事のため1月24日の始発から神戸線の停止位置を十三方へ14m変更しました。今回のこの変更は大阪梅田駅の大幅なリニューアルを行うためで、他線についても順次変更を行い、現在の位置から十三方にホームをずらした上でコンコースを拡張するとのことです。そのため、先行して神戸線の停止位置を変更したというわけです。
これは阪急の10両編成の運用が消滅し、現在の最大両数である8両分の有効長があれば十分となったことも関係しているでしょう。
■ずらりと並ぶマルーンカラーの阪急電車!大阪梅田駅の魅力
阪急大阪梅田駅の名物といえば、先ほどもご紹介した通り、3路線の阪急電車がズラリと並んだ光景です。それだけではなく、広い天井と明るい構内、駅の放送もどこかエレガントな雰囲気が「阪急らしさ」を感じさせます。
筆者は横一列に並んだ光景が一旦見納めとなる最終日、1月23日の終電間際の様子を見に行ってみることにしました。

阪急梅田駅といえばこの光景、手前から奥に神戸線、宝塚線、京都線と1路線3線を擁している。

翌日の始発からは停止位置が変更となるため、その注意書きが終端部の花壇にも掲示されていた。
阪急大阪梅田駅の終端部といえば、この花壇が設けられた光景も印象的です。レイル・ファンのみならず、この花壇の花と一緒に阪急電車と一緒に撮った方も多いはず。普段は何気なく通り過ぎる一般客もこの日ばかりは立ち止まったりしていました。

終端部に花壇を設ける華やかな雰囲気も「阪急らしさ」を感じる。
■神戸線停止位置変更前夜!終電直前の名物放送
ホームを見回してみると、明日からのリニューアル工事に向けて資材置き場が設けられていた他、23:30ごろから9号線の降車ホーム側に工事業者の待機が始まりました。

神戸線9号線降車ホームに設けられた資材置き場。
3路線ともに優等列車の終電は23:45。この列車の発車時刻が近づくと、この時間にしか聴くことができない放送が流れます。普段聞きなれないイントロから始まるその曲は「第三の男」。阪急大阪梅田駅では各線の終電の発車前にはこの曲が流れます。この曲が流れたら終電の発車時刻が近づいている合図。飲み会帰りのサラリーマンも話し込んでいる女性客もそれぞれ家路につきはじめます。
加えて最終列車の発車メロディーも通常とは異なり、最後の音が長めに鳴るになるのもこの時間ならではです。

軽快な曲調の「第三の男」のメロディに合わせて乗客が列車に向かう。
終電間際になると大阪梅田止まりの列車の入線もあり、最後に一度だけ神戸線の7~9号線が埋まるタイミングを見ることができました。各線の普通列車の最終発車時刻は24:10。最後にきれいな並びを見せて、一旦3路線がきれいに並ぶ大阪梅田駅の光景は見納めとなりました。
リニューアル化後の大阪梅田駅はどのような姿になるのか、非常に楽しみながらも見慣れた光景が変わることへの寂しさを感じた夜でした。

24:10最終の普通西宮北口行きが発車。シャッター閉鎖のアナウンスのみが構内に響いていた。




