text & photo:上石知足(鉄道ホビダス)
協力:タカラトミー

※写真はイメージです。また記事内には現在発売されていない製品も含まれております。
「プラレールリアルクラス」シリーズの11月発売予定の新製品として、「100系新幹線グランドひかり(ライト付仕様)」が発表されました。こちらは同シリーズ初となる新幹線の製品化であり、さらに初のライト付き車両ということで、発表以降注目を集めています。今回そんなリアルクラスの100系をいち早く誌面でご紹介。造形のこだわりからムーディーなヘッドライトの演出まで、詳しく見ていきましょう。
【写真】発売前に一足早くディテールをチェック!新作リアルクラス100系新幹線の全貌を写真で見る
■豪華な時代を象徴した100系新幹線
国鉄末期の1985年。それまで0系しか走っていなかった東海道・山陽新幹線に初めて加わったニューフェイスがこの100系新幹線です。特徴はなんといっても「シャークノーズ」と呼ばれる先の尖った先頭形状と、新幹線初となるダブルデッカー車の連結でしょう。ダブルデッカーにはグリーン車や食堂車、カフェテリア、個室などが設定され、豪華絢爛だった時代を象徴するものとして今も語り継がれています。
100系は国鉄末期から分割民営化直後にかけての東海道・山陽新幹線におけるイメージリーダーとなり、JR西日本ではダブルデッカーを4両に増強した「グランドひかり」が登場。食堂車やグリーン車のみならず、山陽新幹線区間では車内でビデオ視聴もできました。ただ華やかな時代はいつまでも続いたわけではなく、東海道新幹線からは2003年に、山陽新幹線では短編成化を受けつつも2012年で姿を消しました。
■「100系らしい顔」をリアルに表現!
今回プラレールリアルクラスとして製品化されたのは、100系のうち「グランドひかり」と呼ばれたJR西日本所属の3000番代です。古くは「2スピード新幹線」としてプラレールではお馴染みだった100系ですが、今回リアルクラスとして登場するにあたり、細部に至るまで徹底的にリアルな印象へ変貌を遂げました。鼻筋のラインなどもより実車に近い形状となっており、往時を知る人からしたら懐かしさも感じるであろう100系らしい顔が見事に表現されています。もちろんディテール面もこだわりが見え、3000番代の特徴である「鼻」の下にあるルーバーも抜かりなくモールド表現されています。
またダブルデッカー車は食堂車である168形を連結。食堂車車内の座席表現のみならず、厨房までも再現されており、当時の旅情すらこのディテールで感じることができるでしょう。
なお今回はこのダブルデッカー車の上部とパンタグラフ・パンタグラフカバーにロータイプパーツが付属しており、一般的なプラレールレイアウトでの走行を考えている方でも問題なく楽しめるようになっています。
■ヘッドライトが光るからこそ薄明かりで楽しみたい!

薄明かりの中の出庫を再現。現役当時はテレビCMや広告などでもイメージリーダー的扱いだった100系。そんな思い出のCMをイメージして写真を撮ってみるのもまた一興だろう。
今回の100系、やはり一番の注目ギミックがこの「ライト付」であることでしょう。製品状態でヘッドライトが光るリアルクラスは今回の100系が初めて。その光り方もリアリティにあふれる色を実現しており、美しい造形も相俟ってそのムーディーな雰囲気を演出します。またプリズムの効果で光り方も実車に近い印象となっており、一層顔のシャープさを引き立てます。もちろん遮光もしっかりされています。
今回の100系はこうしてライトが光るからこそ、ぜひ走らせたり飾ったりする際は薄明かりで楽しみたいところ。撮影する際もぜひライトを光らせた状態で望んでみたいですね。





