text & photo:上石知足(鉄道ホビダス)
協力:タカラトミー

「プラレールリアルクラス」シリーズから、9月発売の新製品として「寝台特急日本海」が新たにラインナップに加わります。「あさかぜ」「富士」に続くブルートレインのバリエーション製品となり、EF81は往年のローズピンクで登場。さらにヘッドマークもシール選択式となり、その内容も注目です。今回はこの「日本海」の発売直前にその製品ディテールを詳しく見ていきます。
【写真】付属シールにも注目!ブルトレファン必見の新製品写真を一足早くチェック!
■実車解説 大阪口最後のブルートレイン「日本海」
寝台特急「日本海」は1968(昭和43)年10月のダイヤ改正(いわゆるヨンサントオ)で同名の急行列車を格上げする形で誕生した列車で、大阪から青森までを結ぶ列車でした。湖西線開業後の1975(昭和50)年からは同路線を経由するようになったほか、1988(昭和63)年の青函トンネル開通では「日本海1・4号」の1往復が大阪~函館間の運行になるなど、長らく関西方面から東北を結ぶ列車として活躍を続けてきました。
国鉄分割民営化後はJR西日本とJR東日本の共同運行となり、客車もそれぞれの会社で受け持つことに。2008(平成20)年にはJR西日本担当分の「日本海1・4号」が廃止されたことで以降はJR東日本所属の24系による運行のみとなります。そして2012(平成24)年の3月改正をもって定期運用を終了。これにより大阪発の「ブルートレイン」は姿を消しました。
今回のリアルクラスの「日本海」はJR西日本が担当していた24系25形による編成を再現しており、最後の輝きを放っていた時代をモデルとしています。
■プラレールリアルクラスから待望の「ローピン」EF81登場!

トワイライト色に続き、今回はローズピンクで登場したリアルクラスのEF81。絶妙な色合いも実車のイメージのまま表現されている。
EF81のデビュー当初からのカラーリングであるローズピンク。「日本海」を牽引したのもこの塗色・敦賀所属のEF81でした。青い24系とローズピンクのEF81という、国鉄時代からのスタイルが晩年まで続いたのもこの「日本海」の魅力の一つです。
今回のリアルクラスでもこの魅力が凝縮されており、実車同様のリアルな色合いで、この組み合わせを楽しむことができます。
もちろんリアルクラスであることから、各種標記類もバッチリ。機関車のナンバーはEF81 107とされ、このナンバーは「日本海」のみならず、「つるぎ」やかつて多く存在したジョイフルトレインの牽引、さらには「オリエント・エクスプレス‘88」の牽引実績もあるなど、特筆すべき活躍が多いにも注目です。
■2008年まで存在したJR西日本担当の24系25形
今回の客車はJR西日本に所属した24系25形となっています。このJR西日本所属の24系25形は「日本海1・4号」を担当していましたが、この列車は2008(平成20)年に廃止されたことから、定期運行終了を前に一足早く「日本海」の運用から姿を消した車両になります。こちらもJR化後の晩年の姿で、電源車に描かれた大型のJRマークがチャームポイントです。
■他製品との組み合わせも楽しめる! 付属シールにも注目!
すでに「トワイライトエクスプレス」がリアルクラスから製品化されていることで、実車でもよく見られたトワイライト色のEF81による「日本海」牽引もお手軽に再現できるのは嬉しいところです。また、今回の「寝台特急日本海」には、「日本海」のほか同じくEF81+24系25形という組み合わせで大阪と新潟を結んだ寝台特急「つるぎ」のヘッド・テールマークに加え、なんと「サロンカーなにわ」のヘッドマークまで収録されているのが驚きです。
今回改めてリアルクラスとしてプラレール化されたローズピンクのEF81。国鉄時代から晩年に至るまで、多くのレイル・ファンに親しまれた車両であるが故に、明日27日のリリースが楽しみなアイテムとなっています。





