text & photo:RM
取材日:’24.7.5 取材協力:鉄道博物館
大宮の鉄道博物館では、鉄道写真家・南 正時さんの4度目の作品展として「L特急」をテーマとした作品展を開催します。
展示室入口の大看板とカメラを手にした南さん。
「L特急」は国鉄時代の1972年に制定された制度で、「数自慢、きっかり発車、自由席」を謳い特急列車大衆化を推進した存在です。いわば在来線昼行特急の黄金期でもあった昭和40~50年代の作品を中心に、全国のL特急の姿が収録されています。
会場風景。
なかなか狙っては撮れない複線でのすれ違いシーン。今回会場に吊り下げられたバナーにも採用された印象的な作品群です。
南さんならではの、周囲を広く取った情感豊かな作品群も見どころ。
かつて商業誌の取材としてなされた列車同乗取材シーンは組み写真として展示。
会場内には、昭和50年代の「鉄道少年」の部屋を再現した一角もあり、リアルタイムで体験のある世代には感涙ものの展示となっております。
南さん曰く、「この子はけっこう裕福な家の子だね」とのこと。
ジュニア向けの「大百科」「全百科」シリーズ。確かにマストアイテムでしたが、これだけの冊数を所有していた子は「裕福」と言えたかもしれません。
下敷きなどは文具であると同時にコレクションアイテムでもあり…。もちろんこの写真も南さんが当時メーカーに提供したもの。
国鉄線全線踏破を目指すチャレンジ20,000㎞のボードゲームなんてのもありました。
ヘッドマークや特急マーク、サボなどの実物展示も見どころ。
交通博物館から引き継いだ由緒正しい大型模型のクハ481形2タイプ。
鉄道博物館にはL特急の主役であった181系・485系の保存車もあるので、併せて見学することでより理解が深まることでしょう。
会期は9月23日までのロングランとなっており、入場料は無料(鉄道博物館の入館料のみで観覧可能)。会期中、南さん自身によるトークショーやガイドツアーも予定されていますので、ぜひご覧になることをお勧めしたいと思います。
■開催要目やトークショーイベントなどについてはこちら
◆【鉄道博物館】 「鉄道写真家・南 正時 作品展 Lの時代 国鉄特急、大集合!」、7月6日~9月23日開催
(プレスリリースより)