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【優秀】Nゲージジオラマ作りの強い味方 「100均」ディスプレイケース活用の方法とは

2024.05.02

text:鉄道ホビダス編集部

 ダイソーやセリアなどの100円ショップにて販売されているコレクション用のディスプレイケースたち。フィギュアやプラモデルを入れてお手軽に展示できるだけでなく、透明のカバーが付くことでホコリからも守ってくれるという、コレクション趣味を持つ人には強い味方となる製品です。そんなディスプレイケースですが、ジオラマの土台としても大変優秀です。

【写真】ディスプレイケースジオラマを作ってみよう!製作風景&作例写真はこちら!

■初心者でも簡単!数千円で作るディスプレイケースジオラマ

 100円ショップのディスプレイケースはなんといってもその入手のしやすさ、価格の安さがメリットと言えるでしょう。それなりな大きさを持つ店舗であれば販売されている上に、サイズや形状も何種類か展開されているので、自分が飾りたいと思うものにぴったりな大きさを選ぶこともできます。

 そのまま飾るだけでも対象物が一層魅力的に見えるディスプレイケースですが、もちろんこれをそのままジオラマを作る土台にしてしまっても構わないというわけです。しかもカバーも最初から付いているため、ジオラマでは課題になりがちなホコリ対策もバッチリです。小さいものからそこそこ大きいサイズまで幅広くあるので、まずはこれらのディスプレイケースからジオラマ製作にチャレンジしてみるというのも良いでしょう。

 簡単なジオラマであればお手軽なだけではなく、材料費も抑えられるというのも嬉しいポイント。そもそもそこまで大きくないため、面積が小さい分使う材料も少なく済み、割とリーズナブルにジオラマ製作に取り掛かることができる土台といえます。

■情景の収納庫として使う

 また、このケースに収まるように情景を作って、普段はケース内で展示兼収納をする、という考え方で使うこともできます。例えば、スチレンボードを使用して京都鉄道博物館風の簡易ジオラマを作った際には、高さ方向をケース内に収まるよう切り出したことで、普段はケースの中、通電や撮影をする際などはケースから出して飾っておけるようにして柔軟性を持たせています。

 ジオラマと聞くとどうしても固定式のものを思い浮かべる方が多いかと思いますが、ケースありきでジオラマを作り、必要に応じて簡単に取り出しができるようにすると、「運用」する上でもより取り回しやすくなります。

■「規格」として考える

 「全国どこでも同じものが買える」というメリットから、このディスプレイケースを「共通規格」として見ることもできるでしょう。このサイズに収めるために逆算してジオラマを設計したり、仲間同士で同じディスプレイケースを使用して情景を競作したり…と、色々楽しみを考えることもできそうです。

 ディスプレイケースを土台に簡単に作ることもできますが、より突き詰めていけば実景と見紛うレベルのリアルな情景を作ることもできます。また、レールや情景パーツなどをカットする必要が状況に応じてカットする必要性などがありますが、より緻密に採寸してケースの台座ぴったりに情景を作れるようになるとさらに見栄えが良く仕上がるでしょう。

 そして、どんなものでもディスプレイケースの中にジオラマを収めるということは、そのサイズに自然と要素を凝縮したり、デフォルメしたりする必要があります。そうした作業もまたジオラマ製作楽しみの一つであり、取捨選択によって個性が生まれる場所でもあります。ぜひ「自分はこうしたい!」というを、100円ショップのディスプレイケースを舞台に作ってみてはいかがでしょうか。

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