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特集・コラム

【春がきた】魅力的な鉄道と桜の関係 駅で美しいライトアップも!?

2024.03.18

▲今年も「スーパーやくも」と桜の共演を見ることは叶うか…?

’23.03.29 伯備線 備中川面〜木野山 P:上原昭博
(今日の一枚より)

 今年もまもなく桜が咲き誇る季節がやってきました。鉄道の沿線にも美しい花たちが車窓を彩りますが、桜の見頃は一瞬です。今回は各地の桜と、沿線の鉄道について見ていきます。

【写真】各地の鉄道と桜!過去の鉄道ホビダス投稿写真を見る

■381系引退直前最後の桜は間に合う?

 最後の国鉄特急型電車を使用した定期列車として今注目を集めている381系「やくも」ですが、沿線には桜と一緒に列車が見られるスポットがいくつか存在します。「やくも」が走る主に岡山県・島根県の今年の桜開花予想は、3月24〜27日頃と予報しているところが多く、4月5日に運行終了が予定されている「スーパーやくも」色と桜のコラボはギリギリ今年も見られるかどうかといったところでしょうか。

 いずれにしても、今年6月までに全て引退するリバイバルカラーの381系にとって、最後の桜となるのは確実です。最後の国鉄特急型電車の勇姿をこの目に焼き付けておきたいところですね。

■運が良ければ「ドクターイエロー」と桜の共演も

 東海道・山陽新幹線の検測車両として活躍中の「ドクターイエロー」。その黄色い見た目から、事業用車でありながら親子連れを中心に絶大な人気を誇る新幹線車両ですが、運次第ではドクターイエローと桜の共演も楽しめます。特に東京から博多まで、長い距離を走る新幹線ということで、各地の開花状況をチェックすればもしかしたら捉えられることができるかもしれません。もちろんドクターイエローの運行時刻や予定日などは時刻表には載っていませんが、おおよそ10日に1回運転されているので、タイミングを見計らって狙ってみるのも良いでしょう。

■都心で楽しめる鉄道と桜

 都心部でも探してみると意外に桜の木というのはあちこちに植えられているものです。特に鉄道橋が架かる川沿いや沿線の公園などが、鉄道と一緒に桜を楽しめる狙い所でしょうか。特に中央線沿線では桜と車両を楽しめる場所が点在しており、例えば東中野〜大久保間の神田川に架かる橋付近の桜並木や、中央本線の飯田橋〜四ツ谷付近の外濠の桜と中央線が一緒に見られるスポットなど、散歩をしながらでも列車と桜を楽しめます。

 また、同じく川沿いでは東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の起点でもある浅草駅を出発してすぐの隅田川橋梁では、桜と列車とスカイツリーという、3つの要素を同時に楽しめます。近年では100系「スペーシア」や200系「りょうもう」でさまざまなカラーリングが展開されているほか、3月16日のダイヤ改正から新型N100系による「スペーシアX」の増発もなされており、特急型車両のバリエーションが多いのもまた魅力の一つ。ちなみに昨年夏に登場したばかりの「スペーシアX」にとっては、今年が初めての桜との共演となります。

■相鉄では桜のライトアップも!

 昨年から東急電鉄との直通運転を開始し、大きく姿を変えた相鉄線ですが、いずみ野線の弥生台駅には41本もの桜並木があり、こちらは毎年夜間ライトアップを行なうことで有名です。このライトアップは2015年から行なわれているもので、好評なことから毎年恒例のものになりました。
 駅構内の窓からもライトアップされた桜をベンチから楽しめるほか、駅を出ていずみ野方の道路から見下ろすような形で車両と桜のコラボレーションを眺めることもできます。相鉄公式のニュースリリースによると、桜のライトアップは2024年3月12日から4月14日までを予定しており、毎日17時頃から22時頃まで行なわれます。「YOKOHAMA NAVYBLUE」の相鉄車や、東急車との桜の共演を楽しみたいですね。ちなみに、普段はJR車(E233系7000番代)のいずみ野線乗り入れ運用はないのでご注意ください。

 ちなみに都心部での桜の開花は今週半ば(3月20〜21日)頃からの開花との予報もあり、今後の状況には注目しておきたいところです。

 満開の桜を車窓から見るも良し、列車と絡めて写真を撮影するも良し、この時期だけの桜を存分に楽しみたいですね。

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