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特集・コラム

なんで緑色なの?謎のコンテナ、実は「ある記念」で作られたものだった

2023.10.24

P:上石知足

 現在の鉄道貨物輸送の主力であるコンテナ貨物列車。路線によっては日常的に見ている方も多いでしょう。そんな鉄道コンテナですが、JR貨物が所有しているものに関してはほとんどが「あずき色」をしたものが多い中、日本にたった50個だけ、黄緑色を纏ったコンテナがあるのをご存知でしょうか。

■大量製造されたJR貨物のベストセラー「19D形コンテナ」

 19D形は1995年に登場した12ftサイズのコンテナで、20年近くにわたって大量に製造されたことから、現在もコンテナ鉄道貨物で頻繁に見かけるポピュラーなコンテナ形式の一つです。長く製造されていたことから、形状や塗装、描かれるロゴの有無などでさまざまな形態差があるのも特徴です。この19D形は近年までJR貨物の主力コンテナとして製造され続けていましたが、現在ではより全高が高い20D形が19D形に代わる主力コンテナとして増備され続けています。

■鉄道コンテナ輸送50周年を記念して作られた黄緑色のコンテナ

▲2013年の東京貨物ターミナルイベントにて展示される黄緑色の19D形。綺麗に揃えられているのが美しい。

‘13.5.6 東京貨物ターミナル駅 P:芦原やちよ

 そんな19D形ですが、JR貨物コンテナの標準塗装である「あずき色」以外に、黄緑色の特別な19D形が存在します。それがこの「鉄道コンテナ輸送50周年記念」のコンテナです。これは1959年に、鉄道コンテナ貨物輸送の先駆けとなった「たから号」の運転開始から50周年の節目となった2009年に、50個限定で製造されたコンテナ。黄緑色の塗装は、「たから号」運転開始当時の国鉄コンテナのカラーリングをイメージさせるもので、現在も通常のコンテナと同様に一般運用されています。

 また、近年ではこの黄緑色の19D形を模したグッズも多く登場しています。コンテナ形の弁当箱で話題となった淡路屋「コンテナ弁当」でも、「明石の鯛めし編」としてこの黄緑色の19D形が登場したほか、セリアで発売されているブリックコンテナでも、この黄緑色のカラーバリエーションが展開されています。

■幻の「51個目」があるってホント?

 50個限定で製造されたこの19D形ですが、実は京都鉄道博物館に黄緑色の19D形が展示されています。これは通算「51個目」となる鉄道コンテナ輸送50周年記念の黄緑色塗装となりますが、あくまで展示用で、実際に運用されているわけではありません。ですが、博物館にて鉄道コンテナ輸送の仕組みを伝えるという重要な役を今も担い続けています。

◆「RM LIBRARY」は国鉄コンテナがテーマ!

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既に270号を超える長い歴史の「RM LIBRARY」から、過去の傑作巻を2~3冊分まとめて復刻する「RM Re-Library(アールエム リ・ライブラリー)」。シリーズ18巻目は、RMライブラリー第121・122巻から、「国鉄コンテナのすべて(上・下)」(吉岡心平 著)の合本です。 本書では、国鉄時代に国鉄自身が所有したコンテナを形式別に紹介しています。

◆今月の『RM MODELS』特集は「コンテナバラエティ」!

今や鉄道貨物輸送の主力であるコンテナは、宅配物から国内外の産業品輸送等で活躍しており、その種類は千差万別。趣味的観点で見れば、実物・模型共に「コレクション性」を楽しむファンが増加しています。また、鉄道模型だけに限らず、最近では玩具や日用品といったグッズも続々と登場しており、趣味ジャンルの一つとしても人気があることが窺えます。そこで今回の特集では、人気沸騰中のコンテナに注目。鉄道模型としての楽しみ方や製品紹介はもちろん、巷にあふれるコンテナグッズについても採り上げていきます。

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