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特集・コラム

3Dプリント機関車で100円ショップコンテナ車を走行化!?雑貨を「模型」にして楽しむ方法とは?

2023.10.21

text & photo:いすばすでんてつ(X 旧Twitter:@isubasusan

 100円ショップで発売され、今話題となっている缶のコンテナ雑貨。実物同様のリアルな印刷が魅力ですが、昨年ついにこれらの缶を載せられるコンテナ車「コキ106ディスプレイモデル」も発売され、さらに人気に拍車がかかりました。そんな中、このコンテナ車に合う機関車を3Dプリントで製作し、最終的に走行まで可能にしたモデラーにお話をお伺いしました!(編集部)


↓走行化させた様子はこちらからも!↓

■100円ショップコンテナにどハマり!

 みなさんは100円ショップのコンテナ缶をどう楽しんでますか? 私も最初はおもちゃのトレーラーや、市販のラジコントラックに積んで遊んでいましたが、そうしているうちに、段々と 100円ショップコンテナの世界にハマってしまいました。さらに、後からコキ106のディスプレイモデルが発売されると、コンテナやコキに合うスケールの牽引機モデルが欲しくなり悶々としていました。

■3Dプリンタで機関車を自作!最終的に走行化!?

 サイズが合うちょうどいい市販品がなかったので、牽引機は3Dプリンタで自作しました。モデルはEF210で、12ftコンテナ3個搭載可能なコキに 合わせ、全長を約2/3のショーティとしました。また、当初動力はありませんでしたが、後にレゴブロックの鉄道玩具と線路・スケールが近いことがわかったので、これらの玩具と互換性のある製品を使い走行化もしました。 もちろんこれに合わせてコンテナ車もダミー台車をカットし、玩具の付随台車を取り付けて機関車で牽引できるようにしています。

◆実際の走行の様子を動画で!

■スーパーレールカーゴに、ZゲージショーティのEF210も!?

 2022年12月、とあるイベントでこの EF210とコキ&コンテナを展示したところ、 「スーパーレールカーゴもできそうだね」という話になり作ってみたのが、写真左のM250系「スーパーレールカーゴ」のショーティモデルです。実車の動力車はコキ車とは似て非なるフレームなのですが、雰囲気重視ということで今回は100円ショップのコキ106フレームをそのまま活用し、コンテナ缶相当サイズに3Dプリント出力したスーパーレールカーゴの車体を、このコキ106に載せる構成としました。

 さらに、100円ショップの製品群からは話が逸れてしまいますが、3Dプリント用のモデルができてしまえば、逆に小さな模型もできるよね?という話になり、Nゲージショーティ(Bトレ)サイズと、ZショーティサイズのEF210も製作。いずれも、それぞれの動力ユニットに合わせ車長を調整しましたが、なんと元のモデルを縮小しただけで連結器周辺のエアホースまでそのままプリントできてしまって最近の3Dプリンタの精度に驚きました。

 100ショップのコンテナ車とEF210は大きくて迫力がある反面、大きすぎてなかなか走らせる機会がありません。その点Zショーティは、小さくて塗装には苦労しましたが、ちょっとしたスペースでも走らせられるのが良くて、これはこれでまたはまってしまいそうです…。

↓走行化させた様子はこちらからも!↓

◆今月の『RM MODELS』特集は「コンテナバラエティ」!

今や鉄道貨物輸送の主力であるコンテナは、宅配物から国内外の産業品輸送等で活躍しており、その種類は千差万別。趣味的観点で見れば、実物・模型共に「コレクション性」を楽しむファンが増加しています。また、鉄道模型だけに限らず、最近では玩具や日用品といったグッズも続々と登場しており、趣味ジャンルの一つとしても人気があることが窺えます。そこで今回の特集では、人気沸騰中のコンテナに注目。鉄道模型としての楽しみ方や製品紹介はもちろん、巷にあふれるコンテナグッズについても採り上げていきます。

◆詳しくはこちら!

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