185系

特集・コラム

撮影会で蘇った「中央線201系」何年振りの通電?今後のイベントは?色々聞いてみた!

2023.10.03

‘23.9.17 豊田車両センター P:東條ともてつ
(鉄道投稿情報局より)

 2023年9月17・18日、JR東日本の豊田車両センターにて、中央線で現役で活躍するE233系0番代と209系1000番代、そして現在も車庫で保管されている201系クハ201-1を並べた撮影会が開催されました。この撮影会では中央線歴代3車種の並びのほか、201系にはヘッド・テールライトも点灯状態で展示され、大きな話題となりました。今回はこの撮影会の様子の投稿写真、そして気になるあれこれをJR東日本 八王子支社さんにお伺いしました。

↓イベントの様子と懐かしの現役時代の写真はこちら!↓

■時を超えた並び!イベント時の様子は?

‘23.9.17 豊田車両センター P:東條ともてつ
(鉄道投稿情報局より)

 並べられた車両はE233系0番代のT1編成、クハ201-1(元H1編成)、209系1000番代のトタ81編成の3本が置かれ、いずれも「1番」を名乗る編成で揃えられました。なお、このうち209系と201系は活躍時期が被っていないため、この撮影会で実現した時を超えた並びということになります。
 撮影会自体は車庫の中で開催され、約1時間ほど撮影を楽しむことができました。今回この撮影会は2日間にわたって行なわれ、それぞれ午前と午後の回に分け、定員は15名ずつ、合計60名の定員となっていました。

■201系には通電!幕回しも実演

‘23.9.17 豊田車両センター P:東條ともてつ
(鉄道投稿情報局より)

 この撮影会の目玉でもあったのが何よりクハ201-1への通電でしょう。ヘッド・テールライトや方向幕、運番表示器も点灯し、先頭車のみながら現役さながらの姿が撮影会限定で蘇りました。さらに、定期的に行先幕を変更。その際は電動で幕回しも実演し、普段使われることのなかった行先なども出現し、参加したレイル・ファンたちを喜ばせました。
 また細いポイントとしては、編成札は「1」の数字の左下に基本編成を示す「キ」が書かれる現役時代と同様のデザインとなっていたほか、現役末期を再現するために、ジャンパ栓は取り付けられていない状態となりました。

■この撮影会のあれこれをJR東日本 八王子支社さんに色々聞いてみた!

 さて、この撮影会を開催するにあたって行なったことやかかった期間、そして201系にはどのように通電を行なっていたのか、そして今後の撮影会についてなどをJR東日本 八王子支社さんの担当者にお伺いしました。

●撮影が行われる研修庫ですが、ここでは普段どのような作業が行なわれているのでいるのでしょうか?
  撮影会が開催された検修庫は、通常は定期検査(機能保全)を主に行う場所となっております。 その他、床下関係のブレーキ部品の交換作業や、車両の改造工事などを行なっています。

● 参加者からのリクエスト」により実現した撮影会とのことですが、企画立案から実現まで、どのくらいの期間を要しましたか?
 実際に企画を立案し、今回の実現までは3か月程度でしたが、201系を転線させるための確認作業、通電させるための調査や許可取り等で合計で1年程度の期間を費やしました。

●201系 クハ201-1には通電するとのことですが、引退後定期的に通電は行われていたのでしょうか?
  この車両が引退してすぐは、社員の教育目的のためクモヤ145や115系と連結し通電を行なっていました。

●引退直後は通電を行なっていたようですが、今回の撮影会でのライト点灯は何年振りくらいになりましたか?
 だいたい10年振りのライト点灯になりました。

●通電のための電源確保はどのように行いましたか?
 回路図と現車の確認を行い、直流に関してはバッテリーを使用、交流に関しては、検修庫の電源を車内へ引き込んで実現しました。

●保管されているクハ201-1ですが、この車両にはやはり今も車籍を有しているのでしょうか?
 こちらの車両は現在も車籍はございます。

●最後に、この撮影会はSNSを中心に非常に話題となっていましたが、今後も各系式の並び撮影会の構想や、その他各種イベントの展望などはありますか?
  今後もお客さまに喜んでいただけるような企画立案を進めて実施していきたいと考えています。正式に決定しましたら改めてお知らせいたします。

 大好評で幕を下ろした中央線歴代3車種の撮影会。今後もまた楽しい企画が発表されることを大いに期待したいですね。

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