青梅駅から向かって北側の、小高い丘の上にある青梅鉄道公園。コンパクトな敷地に集まる濃いメンバーな保存車両や、どこか懐かしい雰囲気が残る記念館の内部など、この場所でしか味わえない魅力は数多くあり、レイル・ファンのみならず、多くの方々に愛され続けてきました。
そんな青梅鉄道公園ですが、リニューアル工事に伴い、2023年8月31日をもって一時休園となります。今回はそんなリニューアル前最後の週末となる8月26日、催し物も開かれていた園内の様子をお伝えします。
↓休園間近の青梅鉄道公園の様子はこちら!↓
■「いったんさよならWEEK」で賑やかな園内!専用ヘッドマークも用意
青梅鉄道公園では2023年8月19日から26日まで、『「TICKET TO 2025」いったんさよならWEEK』として、リニューアル前のお別れイベントが開催されました。特に26日のものは、市観光PRブース、地元青梅消防署ブース、鉄道くじ引きや、キッチンカーの出店等も行なわれ、大盛況となっていました。また、アンケートに回答することで、青梅線ゆかりのある保存車である、ED16電気機関車が描かれたパッチンバンドのプレゼントも行なわれていました。
■総勢10両の展示車両たち
青梅鉄道公園では現在、10両の実物車両展示がされています。明治・大正・昭和期に製造された蒸気機関車を中心に、中にはここでしか保存されていない貴重な車両もあり、これもまた青梅鉄道公園の魅力の一つです。
今回のリニューアルにあたり、これらの保存車の動向は気になるところです。また、公式プレスリリースでは、展示車両の追加も検討されているということで、こちらもどの車両が追加になるのか、またどういった展示方法となるのかが非常に注目されています。
■昭和香る建物や遊具たち
記念館は1962年の開園時よりある建物で、今見るととてもレトロな趣を感じることができ、ここを含めて丸ごと展示物のようにも思えます。館内には16番のジオラマ付きレイアウトがまずお出迎えをしてくれます。展示物には車両模型のほか、鉄道そのものの歴史や、地元青梅線や中央線に関する写真資料や模型、また青梅鉄道公園の昔の写真なども所狭しと展示されています。
また、2010年まで中央快速線系統で活躍していたオレンジ色の201系を模した展示物がいくつかあり、一つは園内入り口の記念写真用、そしてもう一つは記念館2階にある201系運転台のモックアップがあり、この車両が沿線で愛されていたのがよくわかります。
そして「博物館」ではなく「公園」であるため、屋外を中心にさまざまな鉄道遊具があるのもここの魅力です。485系や100系、925形ドクターイエローなどの走行できるタイプの乗用遊具や、300系や700系、E2系風塗装となった100系のコインを入れると揺れ動くタイプの遊具などがあります。どれも本物を模していながらも、どこか愛らしい見た目をしています。また、以前はミニSLが園内を運転していましたが、26日に訪れたところ運行休止中となっていました。
プレスリリースでは、少なくとも建物の建て替えは明記されており、この1962年当時の建物とはお別れとなりそうです。8月31日を以って一時休園とし、リニューアル工事を経て、「中央線・青梅線の鉄道の歴史を伝える学びの場」をコンセプトとした再オープンは2025年度末を予定しています。しばしのお別れとなる青梅鉄道公園が、2年半後どのような姿で帰ってくるのか、今から待ち遠しいですね。
↓休園間近の青梅鉄道公園の様子はこちら!↓