185系

特集・コラム

これ、実はお箸です。「ハシ鉄」で実現したお手軽鉄道模型ジオラマとは?

2023.07.31

text & photo:RMM

 子供達に人気の鉄道グッズ「ハシ鉄」。よくよく見てみると新幹線は先頭形状などを的確に再現しており、場合によっては「鉄道模型」と言えないこともありません。お箸の形状に沿う形でパース(奥行き)がついており、低い目線で見ると意外にもカッコよく見えます。

■ジオラマのベースを作ろう!

 さて、この箸そのものについているパースを活用して、小さいながらも迫力があるジオラマを作ってみることにしました。まず用意するのは主役の「ハシ鉄」。今回はE5系新幹線を使ってみることにします。ジオラマのベース(基礎)はダンボール製のギフト用箱を活用。材料には芝や草の表現に適したジオラママット、茶系のカラーパウダー、緑系のランドスポンジと紙粘土を用意しました。

 まずはベースとなる箱を組み立てますが、こちらはまず折り曲げるだけで組み立てます。また、本来フタができる構造ですが、今回は使わないので切り落とします。続いて草表現となるジオラママットをベースの箱に合う形で切り出します。
 続いてベースの箱はフタをカットしたので、一部クラフトボンドで接着し、箱状にします。ボンド乾燥後、低い目線で見られるように箱の枠の一部をカットします。そして先ほど切り出したジオラママットをクラフトボンドで貼り付け、ベースの基本は完成です。

■「ハシ鉄」パッケージを活かして奥行き感あるジオラマに!

 ここで「ハシ鉄」をパッケージから取り出しますが、まず使うのは箸本体ではなく、パースが付いたパッケージの方。このパースを生かしてジオラマを作り込んでいきます。レールとトンネルが描かれた台紙を取り出し、不要な部分を切り出します。レール台紙はベースにゴム系接着剤で取り付け、台紙トンネル部分もクラフトボンドを塗り、レール奥側に貼り付けて活用します。その後周囲を囲むようにして紙粘土を盛り、これを山の土台とします。

 続いて紙粘土に下地となる茶系の塗料を塗っていきますが、トンネル部分やジオラママット部分にかからないように気をつけながら塗っていきます。塗料乾燥後、薄めたボンド水溶液を山全体に塗り、乾かないうちに茶系のカラーパウダーを撒いていきます。撒き終えたらより接着力を高めるために、「追いボンド水溶液」をかけていきましょう。

 パウダーが乾燥したら、今度はボンドを直接塗り、緑のランドスポンジを貼り付けて「山」にしていきます。軽く押さえながら貼り付けることで、しっかりと固着していきます。全体を見た時にムラがある場合は、再度気になる箇所にボンドを塗り、ランドスポンジを追加で貼りましょう。貼り終えたら、さらにボンド水溶液を垂らしてより強力に固着させます。なお、ボンド水溶液は台紙にかからないよう気をつけましょう。

 最後の仕上げに架線柱のイラストを用意。こちらは手書きでも構いませんが、大きいものから小さいものまで、サイズ違いで2〜3種類作っておくと良いでしょう。奥側には小さいものを、手前には大きいものを配置することで奥行きを演出できます。接着はクラフトボンド、もしくはゴム系接着剤でOKです。

■完成!

 箸のパースを活用して小さいながらもダイナミックな雰囲気を持ったジオラマを作ることができました。

 

 応用編として筒状のお菓子の箱を使って地下鉄風にしたり、情景を変えて都市の風景としたり、工夫次第で色々な景色を作れます。ぜひ夏休みの自由工作などにいかがでしょうか?

◆詳しい工程を動画で見よう!

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